三宅宏実 集大成・東京五輪への思い「弱くして終わりたくない。強くして終わりたい」
重量挙げの世界選手権(18日開幕・タイ、パタヤ)に出場する男女日本代表が6日、都内で公開練習を行った。女子48キロ級の五輪2大会連続メダリストの三宅宏実(33)=いちご=は、右太もも肉離れにより途中棄権となった5月の全日本選手権以来の復帰戦。まだ回復途上で状態は「70%ぐらい」。それでも「もう少し時間がほしいというのは正直ある。ただ、世界選手権に出るのはこれがラストなのかなって思うし、与えられた出場枠でしっかり責任を果たせるようにしたい」と、力を込めた。
出場できれば5大会連続となる来年の東京五輪に向けて、気持ちも高まってきている。12年ロンドン五輪では48キロ級の自己ベストで、現在の日本記録でもあるトータル197キロで銀メダル。16年リオ五輪ではトータル188キロで銅メダルだった。今回の世界選手権は現在の状態も考えて、180キロを目標にしているが「弱くして終わりたくないんですよね。強くして終わりたい。トータルが低くて終わるのは嫌。どうせなら格好良く。世界選手権は来年は競技生活20年の節目。いい成果を見せられれば」と、熱い思いを語った。