ナダル、四大大会19勝目 死闘4時間50分「忘れられない」
「テニス・全米オープン」(8日、ニューヨーク)
男子シングルス決勝で第2シードのラファエル・ナダル(33)=スペイン=が第5シードのダニル・メドベージェフ(23)=ロシア=に7-5、6-3、5-7、4-6、6-4で勝ち、四大大会通算19勝目を挙げた。2年ぶり4度目の頂点に立ち、優勝賞金385万ドル(約4億1200万円)を獲得した。
33歳のナダルは4時間50分の死闘を制すると、大の字になって倒れ込んだ。新鋭メドベージェフの追い上げを振り切り、四大大会で19度目の頂点に立ち「このトロフィーが全てだ。劇的な最後で忘れられない一日になる」と喜びに浸った。
第1、第2セットは勝負どころを制して連取したが、23歳と若い相手の反撃を受けてラリーで押され、第3、第4セットを落とす。最終セットは5-2から驚異的な粘りに遭ったが、3度目のマッチポイントの好機をものにし、気力でわずかに上回った。
オープン化以降で30代になって5度目の四大大会制覇は38歳のフェデラー(スイス)や32歳のジョコビッチ(セルビア)らを抑えて単独最多。3強の一角が底力を示し、若手に優勝杯を渡さなかった。