サーフィン・五十嵐カノア 貫禄1位通過!終盤逆転されるも再逆転
「サーフィン・ワールドゲームズ」(10日、木崎浜海岸)
女子決勝までと男子1回戦28組までが行われた。日本人で唯一、プロ最高峰チャンピオンシップ・ツアー(CT)選手の五十嵐カノア(21)=木下グループ=は、13組を14・50点で1位通過した。21組の大原洋人(22)も12・6点で1位通過。29組の村上舜(22)は11日に登場する。アジア最上位になれば、条件付きで五輪の出場権を得る。
昨年準優勝の五十嵐が世界トップクラスの実力を見せつけた。終盤までもつれ込んだ試合を制すと、「いいサーフィンができた」と白い歯をこぼした。
3本目までに6点台を2本も出し、好調ぶりをアピール。終盤にイスラエル選手に逆転されるも、日本が誇るサーファーは焦らなかった。残り2分を切ったところで波に乗ると、7・77の高得点で逆転。ライディングを終えた時点で点数は未発表だったが、「テークオフしたときから逆転できる波だと思った」と1位を確信した様子で、そのまま砂浜に引き揚げた。父・勉さんも「(終盤に逆転され)ちょっと厳しいなと思ったけど、きちんとやってくれた」と圧巻の試合に目を細める。
5月にはインドネシアのバリ島で行われたCT第3戦コロナ・バリ・プロテクテッドで優勝。日本勢初のCT制覇に「自信もついた」と心境も変わった。目指すのは「金メダル」。圧倒的な実力で、東京五輪出場権も獲得してみせる。