日本記録保持者・大迫傑、MGCへ自信の「傑作」宣言 「強さを見せられれば」
東京五輪のマラソン代表選考会となるグランドチャンピオンシップ(MGC・15日、明治神宮外苑発着)の公式会見が13日、都内で行われた。男子の一色恭志(GMOアスリーツ)、女子の関根花観(日本郵政グループ)、前田彩里(ダイハツ)が欠場したため、男子30人、女子10人が出席した。男子は日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)、アジア大会金メダリストの井上大仁(MHPS)、昨年の福岡国際覇者の服部勇馬(トヨタ自動車)の“4強”がそれぞれ仕上がりに自信をにじませた。
中でも本命視されるのが大迫だ。今大会に懸ける意気込みの漢字一字には「傑」と書いた。会見後の囲み取材でその意味を問われた大迫は「今までやってきた中で1番いい練習ができてきた部分とか、非常に心身とも好調を維持できているところで、自分の中で“傑作”というかそういう部分を出したいという思いで書いた」と説明した。報道陣から「傑作とは?」と問われると、「そこまで深く突っ込まれると」と笑いつつ「どちらかというと答えを強引に見つけてはめさせてもらった。自分が思うところと、名前が一致した」と、説明した。
3月の東京マラソンでは、初の棄権となったが、「(日本記録を出した)シカゴがよくて、東京に帰ってもっと自分が走れるんじゃないかと前のめりになっていた。焦りとかを作ってしまったのは少なからずある。あとはレースの動きとそのときの体調がかみ合わなかった」と、冷静に分析した。
今回のレース展開については「自分の中で決めつけてはいない。すべての状況に対応できるようにしたい。最後に勝てばいい話。そのための力を温存していきたい」とし、「強さを見せられれば」と、力を込めた。