紀平梨花 苦手SPも「思い通り」首位発進 冒頭トリプルアクセル難なく成功!

 「フィギュアスケート・オータムクラシック」(12日、オークビル)

 女子SPで昨季のグランプリ(GP)ファイナルを初出場優勝した紀平梨花(17)=関大KFSC=が78・18点をマークし、今季初戦で首位発進した。平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が75・14点で2位につけた。

 観客の視線を一身に集めた冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。紀平が踏み切りから着氷まで危なげなく決め、どっと会場が沸いた。精度が高くなった大技を成功させて勢いに乗る。今季初戦でいきなり全要素で加点を得た好内容につなげ「昨季、SPでなかなか決まらなかった3回転半が決まってうれしい」。演技後は愛くるしい笑みで両拳を握った。

 昨季の3回転半は踏み切り前の軌道の延長線上で着氷する流れが最も得意だった。オフに海外合宿を重ね「ピラティスとかで(体の)奥の体幹が使えるようになってきた」と体のバランスがさらに良くなったことで今大会の公式練習では跳び上がったときに内や外へ方向が多少ずれても空中で修正する場面が多く、成功する幅が広がった形だ。

 練習では11日に8度挑戦で5度、12日に10度挑戦で8度成功。好調で本番を迎え、自信を保てたことも功を奏した。「思い通り」の大技に出来栄え点が3・04点もつき、この要素だけで11・04点を荒稼ぎした。苦手意識があったSPで今後に向け、磨きがかかった武器の3回転半を決めた意義は大きい。

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