スケボー・平野歩 予選5位で通過 課題の“コーピング”で多彩な技を披露
「スケートボード・世界選手権」(12日、サンパウロ)
東京五輪予選対象大会今季最終戦を兼ねて予選が行われ、夏冬両五輪出場を目指す平野歩夢(20)=木下グループ=が5位で突破し、13日の準々決勝に進出した。女子の菅原芽依も13位で勝ち上がった。男子で永原悠路は51位、内田琉已は66位で敗退。スノーボード・ハーフパイプで五輪金メダル3個のショーン・ホワイト(米国)は13位で準々決勝に進んだ。
課題だったコース上部の縁「コーピング」で多彩な技を完成度高く披露し、平野歩が一皮むけた姿を見せた。 冬季五輪で2大会連続の銀メダルを獲得したスノーボードでも武器にする高さのあるエアが強みだが「飛ぶだけでは通用しない」と幅を広げてきた。この日は「スミスグラインド」や「5-0グラインド」など後部の車輪と板をつなぐ金具でコーピングを滑る技を連発し、観衆を沸かせた。
今季の予選大会3戦で、世界選手権はランキングに加算される得点が最も大きい。来年6月1日時点のランキングで直前の世界選手権3位までと各国4番手以下を除く上位16人以内に入って五輪出場の条件を満たすことが目標となる平野歩は展望が開けてきたが、日本代表の才哲治コーチは「準々決勝以降が本当の勝負」と世界レベルの高さを指摘。さらなる進化を求めた。