村上舜 アジア最上位でサーフィン五輪出場権獲得へ
「サーフィン・ワールドゲームズ」(15日、木崎浜海岸)
男子決勝が行われ、昨年大会4位の村上舜(22)は4位入賞。アジア最上位で得られる東京五輪の出場権を条件付きで得た。「自分の実力が試せてよかった」と、名だたるサーファーたちとの戦いを振り返った。
長い戦いだった。3回戦では波選びに苦戦し、波に1本しか乗らずに敗退。早々に敗者復活戦に回った。決勝に行くには通常の試合数の倍を勝ち抜く必要があり「落ち込んだ」という。だが後がない状況でも「気持ちを切り替えて集中した」。計9回の敗者復活戦を勝ち抜いて見せた。
決勝では村上以外の3人がプロ最高峰チャンピオンシップ・ツアー(CT)選手の中での戦いに。CT6位のイタロ・フェレイラ(ブラジル)が満点の10点を出すなど、ハイレベルな波乗りが続いた。村上も奮闘したが4位。「レベルの差を感じた。まだまだ実力が足りない」と振り返った。
幼い頃からサーフィンを愛し、小学校の宿題の絵日記ではページを全てサーフィンの話で埋めてしまう程。現在は大好きなサーフィンの魅力を伝えるために、五輪出場し、知名度を上げることを目標にしている。出場確定は来年のワールドゲームズ(WG)後。世界で戦えることは証明した。後は大舞台につなげ、活躍するだけだ。