MGC・2分スタート遅れは…ピストル不具合、組織委が謝罪「五輪であってはならない」
「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(15日、明治神宮外苑発着)
男子のスタートが約2分遅れるトラブルが発生し、大会運営をサポートした2020年東京五輪組織委員会が謝罪した。スターターピストルに不具合が起こった事によるもので、午前8時50分にスタート予定だったが、組織委によると1分54秒遅れて号砲を鳴らしたという。
今大会は来年の東京五輪のテスト大会も兼ねており、ほとんどの国内大会で使われているセイコー製ではなく、五輪本番と同じオメガ製の機器を使用していた。
組織委によれば、10分前までに数回行われた事前テストでは全く問題がなかったが、直前になってピストルに異常を示す赤いランプが点灯。すぐに予備ピストルに切り替えたが、オペレーションシステムにつなげ直すまでに時間を要したという。
選手たちは緊張感の中、国歌斉唱が終わった後の数分間、待ちぼうけを食らった。組織委・テクノロジーサービス局長の舘剛司氏は「代表選考が懸かる重要な大会で不具合が発生し申し訳ない」と陳謝した。
また、25キロ地点でのタイム測定器も不具合が発生し、サーバーに自動登録するところでシステムトラブルが発生。マニュアル入力で代替したという。舘氏は「五輪本番ではあってはならない。原因を究明することが重要」と来夏に向けて再発防止を誓った。