村上舜、条件付きで五輪出場権獲得 敗者復活戦驚異の9連勝でアジア最上位に
「サーフィン・ワールドゲームズ」(15日、木崎浜海岸)
男子決勝までが行われ、昨年大会4位の村上舜(22)が9度の敗者復活戦を勝ち抜いて4位となった。アジア最上位となり、条件付きで東京五輪出場権を得た。日本は団体で昨年大会金メダルだったが、3010点で銅メダルとなった。五輪代表は来年のワールドゲームズ(WG)後に確定する。
村上が念願の五輪出場権を獲得した。「自分の実力が試せて良かった」と名だたるサーファーたちとの熱戦を振り返った。
長い戦いだった。3回戦で敗れたが、敗者復活戦で驚異の9連勝。同10回戦でアジア最上位を争うリオ・ワイダ(インドネシア)との直接対決を制すと、同12回戦では「ぶっ倒したい」と目標に掲げた帝王ケリー・スレーター(アメリカ)にも勝利した。
決勝では村上以外の3人がプロ最高峰チャンピオンシップ・ツアー(CT)選手。CT6位のイタロ・フェレイラ(ブラジル)が満点の10点を出すなど、ハイレベルな争いが続いた。村上も鋭いライディングで奮闘したが4位。「レベルの差を感じた。まだまだ実力が足りない」と悔しそうに語る。
応援してくれた家族の話が出ると、涙ぐんでしまうほど純粋な青年だ。幼い頃から愛したサーフィンの魅力を広めるため、知名度の上がる五輪出場を目標にする。五輪メダルも狙える実力は証明した。必ず出場し、夢をかなえにいく。