小林祐梨子氏がMGCで感じた…「度胸」の前田穂南「集中力」の鈴木亜由子

 「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(15日、明治神宮外苑発着)

 大激戦となった男子は、伏兵の中村匠吾(27)=富士通=が2時間11分28秒で歴史的一戦を制した。“4強の一角”だった18年福岡国際マラソン覇者の服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が8秒差の2位となった。女子は最初にMGC切符をつかんだ前田穂南(23)=天満屋=が中盤から独走し、2時間25分15秒で優勝。16年リオデジャネイロ五輪トラック代表の鈴木亜由子(27)=日本郵政グループ=が2位に入った。男女とも上位2人が東京五輪代表に内定した。08年北京五輪5000メートル代表の小林祐梨子氏が、MGCを振り返った。

  ◇  ◇

 MGCのテレビ中継では女子のスタート地点からリポートしました。全国高校駅伝に3年間出られなかった“補欠”の前田選手と、全国中学校大会で優勝した“天才少女”の鈴木選手。2人はレース前から対照的でした。

 直前の控室で一番落ち着いて見えたのは前田選手です。落ち着いているというより、口数が少なくのほほんとした彼女のいつもどおり。一方の鈴木選手は靴ひもを何度も結び直し、話をしても自分の世界に入っているようでした。今の自分と向き合う「度胸」の前田選手、現状をとことん突きつめている「集中力」の鈴木選手という様相でした。

 今回のレースでは、日本人が世界と戦うために必要なことを再確認しました。私は北京五輪に5000メートルで出場し、0・75秒差で決勝進出を逃しています。終盤のスピードが届かなかったのです。しかし、リオ五輪の同種目では攻めに攻めた上原美幸選手が日本人として20年ぶりに決勝に進出しました。その時に感じたのが、一瞬でも守りに入ると世界とは戦えないということ。前田選手はMGC出場権をとった北海道も大阪国際も今回も、積極的に主導権を握るスタイルを貫きました。

 早い段階で仕掛けた男子の設楽選手、女子の一山選手も世界を見据えた戦いだったでしょう。大きな舞台でそれをやってのけたのは素晴らしい。今後の財産になると思います。

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