川内優輝 MGC4年後あるなら「出たい」「人生を懸けたレース。心動かされた」

 陸上の世界選手権(27日開幕・カタール、ドーハ)に出場する男女日本代表選手が17日、都内で行われた壮行会に出席した。2大会連続4度目の出場となるプロランナーの川内優輝(32)=あいおいニッセイ同和損保=は「公務員だった2年前には果たせなかった8位入賞を成し遂げたい。日本代表は結果がすべて。結果で判断してもらえたら」と、強い覚悟で語った。

 15日には東京五輪マラソン代表選考会の「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」に心を打たれた。「素晴らしいレースだったし、刺激を受けた。世界選手権でもMGCのような素晴らしいレースができれば」。中でもこれまでともに日本代表としても戦い、13年別府大分マラソンでは死闘も繰り広げたベテラン中本健太郎(36)=安川電機=が33キロ過ぎに先頭に躍り出た場面に「さすが中本さん!と熱くなった」という。

 今回、川内はMGC出場権利を持ちながら、苦手な暑さがある東京五輪を目標にせず、MGCよりも世界選手権を選んだ。MGCシステムが4年後のパリ五輪代表選考でも採用されるかは不透明だが「4年後もMGCがあれば?」という問いには「出たいですね。ああいう人生を懸けたレースに心を動かされた。五輪どうこうは関係なく、出たい」と、意欲を見せた。

 また、東京五輪代表の残り1枠を争うファイナルチャレンジを展望。MGC3位となった日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)の動向に注目が集まっているが、川内は「Qちゃん(高橋尚子)のアテネ(の選考)を思い出しました。陸連幹部が“出ない方がいい”って言われてる辺りが。でも、設楽くん、井上くんは(大迫の日本記録超えのタイムで)走る力を持っている。福岡で試して、東京で勝負という選手もいると思う。(スピードのある)村山(謙太)くんもいるし、(東京マラソンで)みんなが序盤から突っ込んでいったら、何人か生き残るのがセオリー。そうなると日本記録は十分にある。そう考えると大迫くんは判断が難しいと思う。でも面白いですね」と、話が止まらなかった。

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