伊調五輪5連覇の夢険しく 引退も…関係者と話し合いへ
「レスリング・世界選手権兼東京五輪予選」(18日、ヌルスルタン)
女子57キロ級でリオデジャネイロ五輪金の川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=が19日の決勝に進出し、五輪代表に内定した。五輪4連覇の伊調馨(35)=ALSOK=が同階級で東京五輪に出場する可能性が消えた
57キロ級で川井梨に国内選考会で敗れた伊調の前人未到の5大会連続五輪金への道のりは非常に険しくなった。
前後の階級では、過去に63キロ級を主戦場にしていた時期もあるが、陣営は現在の62キロ級への階級アップには否定的。19日の62キロ級に登場する川井友香子が表彰台に上れば五輪に内定するため、可能性自体が消滅する。53キロ級では向田真優が内定済みで、階級を落とす選択肢もない。
7月の代表決定プレーオフで川井梨に敗れた際、伊調は「待つ立場なので悔しいが、やるべきことをやってきたので後悔はない」と語った。伊調は今後について関係者と話し合うとみられるが、このまま第一線から退く可能性もある。