阿部詩 東京五輪へテーマは“頭脳”「ただ練習するだけでは頂点とれない」

少年大会での技披露で講師を務めた向翔一郎(左)と阿部詩
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 柔道女子52キロ級世界女王の阿部詩(19)=日体大=が22日、都内で行われた全国少年大会で特別ゲストとして技の披露を行った。

 今夏の世界選手権東京大会では自国開催の重圧をはねのけて2連覇を達成し、優勝すれば東京五輪代表内定が濃厚なグランドスラム大阪大会(11月22~24日)を次戦に控えている。「世界選手権で優勝できた喜びは一日で終わった。次に向けてまたやるしかない」と既に先を見据えており、「世界選手権で優勝できたことで、自分の中で1番の目標は五輪の優勝なんだと改めて実感が湧いた」と最大のターゲットを明確にした様子だ。

 その東京五輪に向けてはライバルからより一層マークされる立場だけに、心技体はもちろん“アタマ”の勝負にもなる。日々の稽古の質にも気を配る19歳は「ただ練習するだけでは頂点はとれない。もっと試行錯誤しながら、さらに強くなれるように考えないといけない」と、自身の課題と向き合いながら日夜アップデートすることを誓った。

 この日は、前日の兄・一二三(22)と行った柔道教室から2日連続で講師を務め、体のバネではね飛ばすような得意技の内股(うちまた)を披露した。「自分の技の説明をするのは難しい」ともどかしさを明かしつつも、「入るときには恐怖心があると思うが、思い切って踏み込むのと、相手が前に出てくるところに合わせることを意識している」と極意を伝授。「入るときは怖いが、練習でそういう思いをしておけば試合では思い切って入れる。練習で何回も続けることが大切と伝えたい」と力説した。

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