大坂なおみ、大阪で優勝「運命感じる」肉まん食べた靱公園で日本ツアー初V!

 「女子テニス・東レパンパシフィックオープン」(22日、ITC靱テニスセンター)

 シングルス決勝が行われ、2年連続3度目の決勝進出を果たした第1シードで世界ランク4位の大坂なおみ(21)=日清食品=が、同41位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)を6-2、6-3のストレートで下し、大会初優勝を飾った。3歳まで過ごした生まれ故郷の大阪で、1月の全豪オープン以来8カ月ぶりとなるツアー通算4勝目。日本開催のツアー大会での優勝は初めて。優勝賞金は14万1500ドル(約1528万円)。日本勢では95年の伊達公子以来24年ぶりの大会制覇を果たした。

 頂点を極めてからもがき苦しんできた21歳に、再び上を向くきっかけをくれたのは、3歳までを過ごした生まれ故郷の大阪だった。

 決勝では最速195キロのサーブに、力強いストロークでパブリュチェンコワを圧倒。マッチポイントからサービスエースを決めてガッツポーズまで繰り出した。相手のチャレンジによりアウトになるというドタバタもあったが、その後しっかり締めくくり直して戴冠。「自分が生まれた大阪で、(東レ)3度目の決勝で勝つことができて本当にうれしい。この街で勝てたことは格別」と、喜びをかみしめた。

 すべてにおいて原点に立ち戻った大会だった。2度目のグランドスラム制覇だった1月の全豪後は世界ランク1位の重圧にも苦しみ、優勝から遠ざかり、ウインブルドンでは1回戦負けを喫するなど長い不振に陥った。今大会直前に、ジェンキンスコーチを電撃解任し、今季2度目のコーチ交代。今大会は幼少期にテニスを教えてくれた父フランソワさんをコーチにした。そして、会場はテニスを始めた場所でもある靱公園。3歳の頃の記憶は「ほとんど覚えてない」。それでも「母が姉と私を連れて公園に遊びに連れて行ってくれて、肉まんを食べた」というかすかに残る思い出を巡らせながら、新鮮な気持ちでコートに向かい続けた。

 グランドスラム2つに、グランドスラムに次ぐプレミア・マンダトリー1つという過去3つのタイトルと比較すれば、格でいえば最も小さなタイトルになる。それでも今の大坂にとっては大きな大きな1勝だ。「ここ数カ月で経験したことがいい形で表れた。ここでそうなったのは、運命を感じている」。故郷で取り戻した自信とともに、大坂が再びナンバーワンに返り咲くための一歩を踏み出した。

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