貴景勝「左大胸筋断裂」の重傷 手術なしも治療期間6週間 九州場所の出場も微妙に
大相撲秋場所、千秋楽で左胸付近を痛めた関脇貴景勝(千賀ノ浦)が23日、都内の病院でMRI検査を受け、「左大胸筋の断裂」と師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に報告した。この日、親方が都内の部屋で対応。診断名は「左大胸筋の肉離れ」と説明、加療期間に関しては「6週間」と重傷だった。
親方は「手術はしない方向」と説明。「治療して時間をかけるしかない。トレーニングは下半身はできる」と、まずは治療に専念し、今後は判断する。秋巡業は全休の見込み。
右膝負傷で大関から陥落した貴景勝は秋場所で12勝を挙げ、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で1場所での大関復帰を決めた。千秋楽、12勝3敗で並んだ関脇御嶽海(出羽海)との決定戦に敗れた際、同カ所を負傷。支度部屋で「切れてる」、「やべぇ」などと言い、苦しい表情を浮かべていた。
大関に復帰する九州場所の出場も微妙。親方は「やったものは仕方がない。考えがしっかりしているから、自分で計画を立ててしっかりやっていく」と話し、再び復活への道のりを歩む。
この日、同部屋を訪れた本人は「そっとしておいて下さい」と2度、繰り返し、部屋を後にした。