横審 御嶽海、貴景勝の両関脇の頑張りを評価 9勝の小兵・炎鵬を絶賛
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会が23日、都内で開かれた。矢野弘典委員(産業雇用安定センター会長)は「両関脇が頑張った。最後は決定戦で盛り上げた」と話し、千秋楽12勝3敗で並び決定戦をした御嶽海(出羽海)、貴景勝(千賀ノ浦)を評価した。
白鵬(宮城野)、鶴竜(井筒)が途中休場し不在だっただけに「来場所はぜひ横綱、大関に頑張ってほしい」と期待した。
両関脇以外はともに勝ち越した両小結の阿炎(錣山)、遠藤、平幕で朝乃山(高砂)を挙げた。「全体的に世代交代。若手が伸びるのは喜ばしいけど上が壁にならないと相撲の深みは壁になること」と話した。
関取最小兵の炎鵬(宮城野)は9番勝っての勝ち越しには委員らも絶賛した。「小さな体でスピードがあり小気味がいい。小よく大を制す、柔よく剛を制す。相撲の醍醐味を味わわせてもらった」。
場所前には白鵬が国籍を取得したことには「日本とモンゴルの架け橋になってほしい」とうなずいた。
2度目の優勝を果たした御嶽海が優勝インタビューで「11月場所で(大関昇進を)決めます」と宣言したことも楽しみ。「有言実行でやってほしい。若手の先頭を貴景勝と並んで走っている。意欲を持って臨んでほしい」と、一気の大関昇進を望んだ。