ドーハ暑すぎ“まるでサウナ”中止懸念の男子50キロ競歩 過去「1番過酷」の声も
「陸上・世界選手権」(27日開幕、ドーハ)
2日目の28日(日本時間29日)に行われるメダルの期待が高い男子50キロ競歩代表の鈴木雄介(31)=富士通、勝木隼人(28)=自衛隊体育学校、野田明宏(23)=自衛隊体育学校=が26日、ドーハ市内で会見した。
現在のドーハは日中は42、3度まで上がり、夜も30度超え。夜は湿度が上がり、80~90パーセント近くになる。日本記録保持者の鈴木は「情報は聞いていたが、想像通りの過酷な環境。湿度90パーセントはさすがに驚いた。サウナで練習している感じ」と、苦笑いを浮かべた。ペースが読みにくく、消耗戦となる可能性が高い。「自分の歩ききれるペースは分かった。自分のペースを大事にして、ラスト10キロでメダル獲得を見据えていきたい」と、見据えた。
今大会は暑さを考慮し、マラソンは深夜の23時59分スタート、男女50キロ競歩は23時30分スタートとなっているが、フランスのニュース専門放送局「フランス・アンフォ」は、猛暑のため、「非常の高い気温が国際的なイベント混乱させる可能性がある」とし、初日の女子マラソンと、2日目の男女50キロ競歩について「取り消される可能性がある」と、中止となる可能性を報じている。国際陸連のセバスチャン・コー会長も「問題は湿度。アスリートにとっては難しい状況になっている」と、懸念を表明。
競歩代表の今村コーチも「今までの中で1番過酷かなと思う。暑さとスタート時間を考えると」と、話した。現状、日本側には開催可否など条件について、運営側から連絡はないという。