織田信成氏 監督辞任は「モラハラ行為で体調を崩すように」関大に真っ向反論
プロスケーターの織田信成氏が29日、ブログを更新し、関西大アイススケート部監督を退任したことについて、「多忙」を理由と報道されたことを否定し「リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになった」などと記した。
関大は9日に、織田氏のアイススケート部の監督退任を発表。その際に「(多忙で)監督としての時間が十分に取れない」と申し出があったと説明していた。
だが織田はこれに真っ向反論。「関西大学アイススケート部監督辞任について、一部事実とは異なる報道がありましたので、自分の口から説明させてください」と切り出した。
そして「多忙を理由に監督を辞任したわけではなく、また関西大学との話し合いの場で『多忙で監督として十分な時間が取れない』とは一言も話していません」とした。
そして辞めた本当の理由として「リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3カ月間リンクに行く事が出来なくなった事と、それに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです」と説明した。
7月には弁護士も交えて関大側と話し合い、関大側が調べて報告するとなったというが、「そこから2カ月待ちましたが、誰がどのように調べているのか分からず、また結果報告もありませんでした」という。報告を待っている間も、選手達を思い、「なんとかリンクに戻れる環境にしてくれないか」と訴えたと言うが、何も変わらず、「半ば諦めた気持ちで監督の職を辞する決意を致しました」とつづった。
関大側が引き留めたという報道に対しても「そのような事はない」と否定。最後に学長にあいさつしたいと求めたというがそれもかなわなかったという。
「この件について公表する予定はありませんでしたが、辞任してから事実とは違う内容が関西大学側から発表され、精神的に耐えられず、今回自分の口で説明する事となりました」と苦渋の決断を強調。「途中で職務を投げ出す形になり、本当に申し訳なく思っている」と謝罪すると同時に、「人前で笑う事がつらく感じることもあった」と正直な心情も吐露。
だが「指導者としての夢はまだ諦めていないので、オファーがあれば何処へでも行って指導できればと思います」と指導者としての意欲は失っていなかった。