岡田6位藤井7位…女子競歩史上初ダブル入賞 五輪ロードへ「2段階パワーアップ」
「陸上・世界選手権」(29日、ドーハ)
女子20キロ競歩が行われ、3大会連続出場の岡田久美子(27)=ビックカメラ=が1時間34分36秒で6位、初出場の藤井菜々子(20)=エディオン=が1時間34分50秒で7位に入り、日本女子史上初のダブル入賞を果たした。入賞は09年ベルリン大会6位の渕瀬真寿美以来10年ぶり。
男子50キロの鈴木雄介(富士通)による日本競歩界初の金メダルの歓喜から、再び巡ってきたドーハの夜で、女子も意地をみせた。岡田が日本女子最高位タイの6位、藤井が7位で史上初のダブル入賞を果たした。
岡田は「雄介さんの金メダルは感動したし、刺激を受けた。入賞はうれしい」と、汗をしたたらせながらも笑顔。藤井も「2人で入賞できてよかった」と、ホッとした表情を浮かべた。
気温32・3度、湿度75・2%と変わらず過酷な状況下で、岡田、藤井は自らのペースをしっかり守り、先頭集団から少し離れた第2集団からレースを進めた。中盤からは2人で引っ張り合いながら、上位とは離されたものの、しっかりペースを守り粘りきった。
暑熱対策も含め、1年後の東京五輪に向けても大きなステップを踏めた。この日、表彰式に出席した鈴木は「東京五輪で男子20、50キロは金銀銅独占を狙いたい。女子もメダルを狙える力はつけている」と、競歩ニッポンによるメダルラッシュの野望を口にした。それを聞いた岡田は「本当ですか?頑張ります!」と力こぶ。「目標は表彰台。そのためにはもう2段階パワーアップしないと。力をつけて頑張りたい」と、五輪ロードを見据えた。