ボルト後継ライルズが200mV ドラゴンボール好き22歳 元気玉パフォのち快走

 男子200メートルで優勝し、日本の人気漫画「ドラゴンボール」の「かめはめ波」のポーズをする米国のノア・ライルズ=ドーハ(共同)
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 「陸上・世界選手権」(1日、ドーハ)

 男子200メートル決勝が行われ、ノア・ライルズ(22)=米国=が19秒83(追い風0・3メートル)で初優勝を飾った。100メートルで銅メダルだったアンドレ・デグラッセ(カナダ)が19秒95で銀メダル、アレックス・キニョネス(エクアドル)が19秒98で銅メダルとなった。

 “ボルトの後継者”候補と言われる若武者が、しっかりとその階段を上った。序盤の100メートルでは先行を許したが、カーブを抜けて直線に入ると、力強い伸びを見せ、他の走者をねじ伏せた。

 やはり強え奴らが集まる舞台にワクワクしたのだろうか。今季、世界歴代4位の19秒50をマークしたスター候補は、大の日本のアニメ好き。特にお気に入りは「ドラゴンボール」。今季の髪は、アニメ「ドラゴンボール超」で、主人公の孫悟空が会得する「身勝手の極意」で銀髪になることから、シルバーに染めたという。「これが悟空のファイナルフォーム(最終形態)なんだ」と、笑顔で説明した。

 この日はスタート前に、天に両手を掲げ、生きとし生けるものから元気を集める必殺技“元気玉”のパフォーマンスでエネルギーを充填。快走に繋げた。「spirit bomb(元気玉)だよ。世界中の人たちからいいエネルギーをもらったよ」。レース後は同じく必殺技の“かめはめ波”を撃ちながらウイニングラン。奔放で茶目っ気タップリの22歳が、ボルトがいなくなった陸上界の次なるスーパーヒーローに名乗りをあげた。

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