Bリーグ開幕!川崎が勝利 篠山「優勝のみ。それが東京五輪につながれば」
「バスケットボール・Bリーグ1部、川崎78-57宇都宮」(3日、横浜アリーナ)
4季目の開幕戦が行われ、初優勝を目指す川崎が勝利した。9月のW杯で日本の主将を務めたPG篠山竜青(31)がチーム2番目の19得点。攻守にチームをけん引し、開幕星に貢献した。
シーソーゲームが続く展開で、一気に流れを引き寄せた。第3Q残り4分半、篠山が左サイドから鋭いドリブルで切り込むと、ファウルをもらいながらシュートをねじ込み、フリースローと合わせて3点プレー。その後も178センチと小柄ながら、ゴール下でリバウンドシュートを決めるなど、一気に点差を広げた。第4Qには、ハーフライン付近からの3点シュートを決め、会場を沸かせた。
チームを率いる佐藤監督は「W杯から五輪につながる特別なシーズン。その中で開幕戦をプレーするチームに選んでもらえたので、激しい強度で、質の高いゲームがしたいと思っていた。少しは見せられたかな」と納得の表情。「新しい出発という意識が強かった」という篠山は「オフェンスもディフェンスも全ての面で、まだ表面上の部分でしかプレーできていない」としながらも「第一歩としてはいいスタートが切れた」と語った。
東京五輪前年のシーズンの開幕。それでも篠山は「今日も、僕が思っているのは川崎の優勝のみ」と断言する。「そこにフォーカスしたいし、このチームのためにやれることを全部やりたいと、腹をくくってやる。それが結果、東京五輪につながればいい」と冷静に、力を込めた。