日本の新エース・萱和磨は6位 昨年と順位変わらずも得点アップ
「体操・世界選手権」(11日、シュツットガルト)
男子個人総合決勝が行われ、予選4位の萱和磨(22)=セントラルスポーツ=は6種目合計85・899点で昨年に続いて6位となった。日本勢は2年連続で同種目の表彰台を逃した。予選1位で通過した昨年3位のニキータ・ナゴルニー(ロシア)が88・772点をマークして初の世界王者に輝き、団体総合と2冠を達成した。
予選、団体総合決勝に続き、中1日で3度目となる全6種目の演技。疲労が残る中でも「日本のエースはこれを経験してきている。これから日本を引っ張ろうと思っているなら絶対やりきりたい」と決意した萱の安定感は崩れなかった。昨年から順位は変わらなかったが、得点は1点以上アップさせた。
五輪2連覇の内村(リンガーハット)が不在で体操ニッポンの新エースの座を各選手が争ったが、中心を担ったのは紛れもなく、計18種目で大きなミスを出さなかった萱だった。予選の上位6人で回る1班での演技を世界選手権で初めて経験し「来年(東京五輪)も1班で回りたいと思っているので、いい演技を並べられたことはプラス」と前を向いた。