ホンダ4位で表彰台ならず フェルスタッペン早々にクラッシュ
「F1日本GP・決勝」(13日、鈴鹿サーキット)
公式予選と決勝が行われ、地元ホンダ勢は予選6位から出たアレクサンダー・アルボン(タイ)=レッドブル・ホンダ=が自己最高4位、ピエール・ガスリー(フランス)=トロロッソ・ホンダ=が8位と2台が入賞した。15年にF1復帰後、初めて母国で入賞したが、表彰台には届かなかった。バルテリ・ボッタス(フィンランド)=メルセデス=が1時間21分46秒755で今季3勝目を挙げ、メルセデスの製造者部門6連覇が決まった。
台風一過、快晴の鈴鹿に悲鳴が上がった。決勝スタート直後、予選5位から出たフェルスタッペン(オランダ)=レッドブル・ホンダ=がクラッシュ。フェラーリのルクレールを外側から追い抜く際に接触し、スピンしてコースアウトした。
車体は破損し15周目にリタイア。メルセデス、フェラーリの2強に立ち向かう“ホンダ勢”のエースを失い、28年ぶりの母国Vを期待した8万9000人は無念。フェルスタッペンは「突然、シャルルが脇腹に突っ込んできた。無責任なドライビング」とルクレールに怒りを爆発させた。
不本意な母国凱旋とはなったが意地は見せた。アルボンが粘走で自己最高の4位と健闘。ガスリーも8位に食い込んだ。鈴鹿ではF1復帰5年目で初のポイントをゲットし、2台入賞は成長の証明だ。
ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは2強との差を問われ「予選の速さ、レースの速さ」と足りない戦闘力に悔しさをにじませた。「もっと強くなって帰って来る」。来年こそ期待に応える逆襲を誓った。