団体銅の体操男子が帰国 悔しさバネに東京へ誓い 萱「日本を引っ張る強い気持ちで」
ドイツ・シュツットガルトで行われた体操世界選手権で2大会連続の団体銅メダルを獲得した男子日本代表が15日、成田空港に帰国した。五輪を含めた13大会連続表彰台は死守したが、ロシア、中国に屈し、来年の東京五輪に向けて課題も突きつけられた。
団体予選、決勝、個人総合と全6種目18演技をミスのない内容でまとめ、“失敗しない男”としてチームをけん引した萱和磨(22)=セントラルスポーツ=は種目別平行棒で銅メダルを獲得するなど存在感を見せたが「収穫もあったけど、悔しい思いの方が多かった」と振り返った。
来年の東京五輪シーズンに向け「リオ五輪は補欠で悔しい思いをした。4年が経って来年は東京。代表に入るだけじゃなく、日本を引っ張るという強い気持ちでやっていく」とエースの自覚を漂わせた。
高校生として初の世界舞台を踏んだ橋本大輝(18)=市立船橋高=は、予選からジャッジから高評価を受ける上々のデビューを飾ったが、団体決勝の床で着地が乱れ、尻もちをつく失敗で涙。「悔し涙を来年は嬉し涙に変えたい」と、誓った。