貴景勝が秋巡業に合流 負傷の左胸は急回復「無理せず少しずつ」

朝稽古後、大勢のファンに囲まれる貴景勝
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 大相撲秋場所千秋楽で左大胸筋を負傷した大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が16日、静岡県浜松市で秋巡業に合流した。朝稽古では春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)や関取衆にあいさつ回り。土俵回りで四股、スクワット、腕立て伏せなど、約2時間半、みっちり汗を流した。稽古後はファンに囲まれ、丁寧にサインに応じた。

 右膝負傷で夏巡業も全休しており、久々の雰囲気に充実感。「場の空気に慣れること。見るのも稽古」と話した。

 負傷後、左胸に広がっていた内出血はすっかり消えた。加療6週間の診断も「個人差がある」と、予想以上の急回復だ。

 稽古ではまだ相撲は取れないが、この日の取組には入った。負傷した際の相手、関脇御嶽海(出羽海)を左からのおっつけで押し込み、最後は取ったりで勝利した。

 「無理せず少しずつパワーを戻していく。再断裂したら何にもならない。肉離れした回りは少し固まってくる。組織をほぐしていきながら、時間をかけてもっていく。ほぐしながら筋力を戻していく」と慎重に段階を踏む。

 昨年、初優勝した九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に大関として凱旋する。「出る気持ちで日々、過ごしていかないと。気の緩みが出る」。復活を期す九州場所へ重要な秋巡業となる。

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