原晋監督、五輪札幌開催に「そもそも強化方法が変わってしまう」
青山学院大陸上部監督の原晋氏が17日、TBS系「ひるおび!」で、開催地が東京から札幌へ変わることが検討されている東京五輪のマラソン・競歩コースについて、もし変更されれば「そもそも強化方法が変わる」との私見を述べた。
番組では、IOCが突然の札幌開催検討を発表した東京五輪のマラソン・競歩について特集。コメントを求められた原氏は「東京の暑さだからこそ、日本人ランナー、チャンスあると思っていた。いわゆる速さではなく、強さが求められる大会になっていた」と、東京開催なら日本勢の好成績が期待できたと話した。
札幌開催となれば、東京よりも暑さ、湿度は軽減される可能性は高いだけに、スピード勝負となることも予想。「実際、2時間5分を切る外国人ランナーは世界に48人、歴代いる。その多くはエチオピア人とケニア人。速さではかなわない」とし、今年の世界陸上で男子マラソンのゴールタイムが2時間10分を越えたことに触れ「ハイペースにはならないわけで、日本人の勤勉さ、真面目さ、粘り強さというところでチャンスがあった。それに対する強化をやってきた」とコメント。
前提が覆ってしまう札幌開催となれば「そもそも強化方法が変わる」と懸念を示した。