御嶽海、地元・長野の台風被害に心痛 勝ち星で元気を…大関獲りの九州場所へ意欲

 大相撲秋巡業が17日、愛知県常滑市で行われ、関脇御嶽海(26)=出羽海=が連日、土俵に上がり、大関昇進の懸かる九州場所(11月10日初日)へ調整した。関取衆の申し合いで幕内北勝富士、朝乃山らに3敗。大関栃ノ心(春日野)との三番稽古でも3連敗と計0勝6敗だったが勝敗はこの時期に関係ない。

 「きょうは思うように体が動かなかった。負けてもいいからいい相撲を」と話した。

 先場所は12勝3敗で優勝。先々場所の9勝と合わせ21勝。大関昇進の目安は三役で3場所計33勝以上となり、12勝で到達する。昇進を預かる審判部は、来場所は大関とりではないとの認識だが、「雰囲気が出て来れば」とハイレベルな上位争いをすれば、一気昇進の可能性はゼロではない。本人は「一気に決めたい」と、並々ならぬ決意を持つ。

 来場所で三役は17場所連続で維持する。その間に年下の貴景勝が大関に上がり、北勝富士、朝乃山ら年の近い世代が伸びてきた。「不安しかない。(三役から)落ちないのはあるけど、抜かれたくない。抜かれたくないなら勝つしかない。(彼らに勝って)白星をどこまで伸ばせるか」。世代の先頭を走るプライドをにじませた。

 地元長野は甚大な台風被害に見舞われた。自身の出身、木曽の上松町と長野市は離れているが、長野県の関取として入門以来、地元で応援されてきた。

 千曲川の氾濫では知人の会社が浸水被害にもあった。とても人ごとではない。「ちょっとでも手助けになるようなことがあれば。恩返しがしたい」と後援会などを通じ、炊き出しなどを考えている。

 何より、相撲で元気付けたい。「勝つことが大事」と地元のためにも、九州場所で大暴れする。

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