サーフィン・有夢路、来季CT見えた 脇田との対決制し3位
「サーフィン・ホワイトバッファロー日向プロ」(20日、お倉ケ浜海水浴場)
サーフィンのプロ最高峰、チャンピオンシップ・ツアー(CT)の来季参戦権を争う予選シリーズ(QS)が行われ、QS年間8位で日本女子最高位につける都筑有夢路(18)は3位に入り、QS年間5位に上げて、日本女子初のCT参戦にさらに前進した。準々決勝で同14位の脇田紗良(17)を1・73点差の12・93点で退けたが、準決勝ではアリッサ・スペンシー(米国)に9・10点で屈した。男子は、条件付きで東京五輪出場権を獲得している村上舜(22)が優勝した。
頂点には届かなかったが、準々決勝でQSランク日本女子1位と2位の直接対決を制した。都筑は「波風が少なく感じてすごく難しかった」と熱戦を振り返った。30分の長丁場で、波に乗る優先権をうまく活用した。共に序盤で波に乗ると、都筑は8・00点、脇田が7・10点の高得点に。都筑は波に乗った勢いで左側へ移動し、離れた位置をキープした。
リードして迎えた残り5分で「紗良ちゃんはうまい。プレッシャーをかけていかないと」と持っていた優先権で脇田に接近。脇田も必死に逃げたが、都筑が、1・73点差の接戦をものにした。
9月にQS最高ランクの大会で優勝。ランクを40人抜き、日本女子初のCT参戦をほぼ手中にする。好調を支えたのは7月に変えた6本のボード。海面に接する面積が小さく操作が難しくなるが、ボードの切り返しがしやすくなる。都筑も「スピードもつくしパワーもつく。良くない波でも点数を出せるようになった」と褒める。
QSランクで今季日本女子最高位になれば、20年ワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)の出場権を獲得でき、WGの結果次第で東京五輪代表にも内定する。順位確定は11月のQS最終戦となる。