羽生「高難度」より「完成度」 ライバル不在?のケロウナに到着
フィギュアスケート男子でソチ、平昌五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が23日、グランプリ(GP)シリーズ第2戦で、今季GP初戦となるスケートカナダ(25、26日)が行われるケロウナに到着した。「よろしくお願いします」と笑顔であいさつし、関係者の車に乗り込んだ。
指導するジスラン・ブリアン・コーチは今大会について、かねて目標に掲げるクワッドアクセル(4回転半)や4回転ルッツなど高難度のジャンプは挑戦せず、完成度を重視する方針を示した。今季初戦のオータムクラシックに近いジャンプ構成で臨む予定という。ブライアン・オーサー・コーチも「いい状態だよ」と明かした。
これまでスケートカナダは3度出場しいずれも2位に終わっているだけに、初タイトルはほしいところだ。とはいえ羽生の自己ベストは300点超え。今大会エントリー選手で羽生の次に高いベストを持つマッテオ・リッツォ(イタリア)は260点台だけに、羽生にとってはライバル不在とも言える状況だ。男子ショートプログラム(SP)は25日、フリーは26日。自身の演技に焦点を絞り、勝負に徹する。