阪部創 ドーピング違反で異例の製薬会社提訴…胃腸薬に禁止物質混入で陽性

 服用した医薬品に禁止物質が混入しドーピング検査で陽性反応が出た問題で、製薬会社2社に慰謝料など約6千万円の損害賠償を求めて提訴したレスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の阪部創(26)=自衛隊=が24日、都内で会見を行った。国内でドーピング問題が裁判に発展するケースは初という。

 阪部は18年6月の全日本選抜選手権のドーピング検査で陽性反応が出たため、同8月から半年間の暫定的資格停止処分を受けた。その後、医師からの処方を受けて服用した胃腸薬に禁止物質が混入していたことが判明。12月の全日本選手権から東京五輪代表を狙うが、競技人生を棒に振る可能性もあっただけに、阪部は「こういう形で五輪に挑戦できないとか、夢をつぶされることは起きてはいけない」と訴えた。

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