小池都知事 マラソン・競歩の札幌移転「ああそうですかというのはなかなか無理」
東京都の小池百合子知事(67)が25日、フジテレビ系の生番組「とくダネ!」に出演し、IOCによる2020年東京五輪のマラソン・競歩札幌移転案について、改めて異議を唱えた。
小池氏は「驚きましたね。青天のへきれきっていうのはこういう時に使うんだなあと思いました」と、改めて札幌案への驚きを強調。都に事前連絡なく札幌移転案を発表したIOCのやり方を「本来ホストシティー、開催都市である東京にはですね、真っ先に、何らかのことを、説明も含めてですね、ご連絡をいただくべきではなかったかなと思いますね」と批判した。
小池氏は「東京都に寄せられております都民の声は、大体8割くらいはですね、反対っていうか、移転を反対、東京でやってねという声は圧倒的に多い、というのも事実です。アスリートの方々も、アスリートファーストっていうことですけど、アスリートの方も東京で走りたいという方は、かなり多いんですよね」と主張。
「組織委員会もですね、あの中のほとんどは都庁の職員が入ってやってきてるんですね。お金もそうです。これまで投じてきた人、モノ、金、ということでいうと、ああそうですかというのはなかなか無理ですね」と、東京都の負担の大きさを訴えて、札幌移転に難色を示した。
札幌移転した場合のリスクも「ホテルが確保できるのか、とかですね、ボランティアをこれから集めてどのようなマネジメントをしていくのか、とかですね、そもそもルートが最終的に決まるのか、とか、さまざまありますので、1点だけではないというのがポイントでもあります」と、暑さ以外の面を指摘した。
また、午前6時というスタート時間のさらなる前倒しについて「そういう案もあります」と認めつつ、報道されている午前3時開始案について「一部報道で午前3時なんて言ってますけど、それはやっぱりないですよね、どう考えても」と否定した。
小池氏はこの日、IOCのジョン・コーツ調整委員長(69)と会い、30日から開催される調整委で「東京都としての考え方をお伝えするということになります」という。