韓国の15歳がトリプルアクセル 女子11人目の成功者に
「フィギュアスケート・スケートカナダ」(25日、ケロウナ)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、シニア1年目15歳ユ・ヨン(韓国)が演技冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、女子で11人目の成功者となった。ユは78・22点で2位発進。首位は昨季のGPファイナルを制した紀平梨花(17)=関大KFSC=で81・35点だった。
愛らしい表情とは裏腹に、心の強さを見せた。ユは冒頭のトリプルアクセルを流れるように着氷。2・17点の加点がつく出来栄えで決めると、続く3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプ、3回転フリップも成功。女子SP世界4番目となる高得点をマークし、笑顔があふれた。
試合後、トップ3選手のみが出席する記者会見では「このような会見に出るのは初めてだけど、結果にはすごく満足」とにっこり。「今日はハッピーなので、よく寝られると思う」と初々しく語った。
2010年からスケートを始めたユ。紀平もジャンプ合宿で訪れる米コロラドを拠点としていたが、これまでも合宿時に顔を合わせていた浜田美栄コーチにこのオフから本格的に師事している。紀平とは日々刺激しあいながら練習しているといい、ユは紀平について「上手で、アメージングなスケーター」とも話した。