大相撲 広島巡業で子供らと「ふれあいコーナー」台風被災地へ“伝統”のたる募金も
大相撲秋巡業が26日、広島市で行われ、朝稽古後に「地元の子供とふれあいコーナー」とし、幕内琴奨菊(佐渡ケ嶽)、隠岐の海(八角)が同市内の幼稚園児らからの質問に応じた。巡業では以前、ちびっこ相撲として関取衆が子供力士と相撲を取り、盛り上げるコーナーがあったがケガする子供らがいたため現在は休止中。久々に地元子供らとの交流が復活し会場も沸いた。
なぜお相撲さんになったか?の質問には隠岐の海は「体が大きかったからです」、琴奨菊が「親孝行がしたかったからです」と答えた。
どうやったら強くなるの?には隠岐の海が「毎日稽古してご飯をいっぱい食べてよく寝ること」、琴奨菊が「お父さん、お母さんの話をよく聞くこと」と返した。
プロ野球はどこのファンか?とカープのご当地で厳しい質問には隠岐の海が「私は巨人ファン、巨人が好きです」と迷わずキッパリ。琴奨菊も「福岡出身なのでソフトバンクが大好き。カープも応援します」と話し拍手を浴びた。
地元出身で広島巡業担当の式秀親方(元幕内北桜)は「子供の相撲がなくなり、その代わりじゃないけど、(親方らに)指示、アドバイスをもらって。巡業ならではの企画。前々から考えていた。試しにやってみようと」と、新たな試みの成功に安どした。
また、台風19号の被災地を支援するため、たる募金も会場に設置された。たる募金は球団草創期のカープが経営難に陥った際、球場入り口に設置されたたるに市民が募金。その資金で球団が再建されたというもの。集まった募金は日本相撲協会から被災地へと送られる。