紀平、今季SP世界最高発進 トリプルアクセルきっちり!80点超え

 「フィギュアスケート・スケートカナダ」(25日、ケロウナ)

 女子SPは紀平梨花(17)=関大KFSC=が81・35点で首位、本田真凜(18)=JAL=が59・20点で10位だった。

 解き放たれたように、演技後は力強く拳を握った。冒頭のトリプルアクセルをきっちりと決めた紀平が圧巻の首位発進。今季世界最高となる80点超えに、浜田美栄コーチと子供のようにはしゃぎ合った。自身の持つSP世界最高83・97点には及ばなかったが「すごくいい点数が出た」とはにかんだ。

 このオフから同じ浜田コーチに師事し、同大会に出場する15歳の劉永(韓国)が、トリプルアクセルを公式戦で初成功。演技前にはそれを知り、重圧も感じたが、自分のやるべきことに集中した。

 練習から高い精度を誇る仲間の姿は「すごく刺激」と紀平。浜田コーチも「切磋琢磨(せっさたくま)。2人ともよく練習するので」と好循環を証言する。ライバルである友とのワンツー発進。「いいジャンプが2人とも跳べたのはすごくよかった」と喜んだ。

 フリーも「誰がどんな演技をしても、私の演技を完璧に滑ることだけを考えてポジティブにいけたら」と紀平。複数の4回転を操るロシアのトルソワらとの勝負では、SPでつかんだ手応えを生かす。

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