貴景勝 九州場所出場へ手応え「だいぶいい状態で仕上がっている」秋巡業打ち上げ
大相撲秋巡業が27日、広島県福山市で打ち上げられ、左大胸筋肉離れから再起を期す大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が幕内貴源治(千賀ノ浦)のぶつかり稽古に胸を出すなどして締めた。土俵周りで四股、スクワットなど基礎運動をみっちり2時間行い汗を流した。
先場所千秋楽、関脇御嶽海(出羽海)との優勝決定戦で左胸に重傷を負った。負傷後1週間は患部の周囲が紫色の内出血で覆われるなど痛々しかったがスピード回復。16日に巡業に途中合流した。
巡業では基礎運動で下半身をじっくり作ってきた。稽古の強度はぶつかりに胸を出すまでにとどめ、相撲を取る稽古は控えた。「雰囲気に慣れるのも大事」と、関取衆の稽古を見ることも大いに収穫だった。
28日に九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付発表があり、2週間で初日を迎える。「しっかりできたと思う。基礎がしっかりできた。予定より早い段階で来られた」と手応えを口にした。
患部の再断裂の危険があるため、決して無理はしない。「焦らずじっくりやっていく。実戦をして場所に臨めたら。(あと2週間は)まだあるな、という感じ。だいぶいい状態で仕上がってきている」。出場へ向け、あと2週間、実戦勘を磨いていく。