栃ノ心が満点巡業締め 白鵬の胸借り闘志注入 大関返り咲きの10勝へ「あとは気持ち」
大相撲秋巡業が27日、広島県福山市で打ち上げられ、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で関脇に降下する栃ノ心(32)=春日野=が横綱白鵬(34)=宮城野=に胸を借り、ぶつかり稽古で締めた。
先場所、カド番で勝ち越せず陥落。今巡業は大関として過ごしたが、28日の番付発表で大関ではなくなる。
今巡業は初日から休まず土俵に上がり、この日も幕内明生(立浪)相手に7勝1敗。豪快な上手投げなどパワーで圧倒し、「やることはやった」と、充実の表情だった。
九州場所で10勝を挙げれば自身2度目の大関返り咲きとなる。胸を出した白鵬は「いろんな思い。あしたから大関じゃない。関脇になる。頑張れというね。最後の大関を横綱が稽古して締めた」と、ハッパをかけた。
横綱の思いも胸に九州場所に臨む。「(古傷の)右膝がこれ以上、痛くならないようにお願いします。あとは気持ち。特別なことはできない。精いっぱい頑張ります」と、力を込めた。