御嶽海は九州場所へマイペース調整「自分の体を見極めて」
大相撲秋巡業が27日、広島県福山市で最終日を迎え、先場所2度目の優勝をした関脇御嶽海(出羽海)がマイペース調整を貫いた。巡業の序盤は積極的に土俵に上がって番数を重ねたが終盤は連日、土俵には上がらず、最後はたまった疲労を取ることに専念した。
「自分のペースでできた。1年の締めくくりだし疲れがたまるから。自分の体を見極めてやって来られた」。
優勝した先場所が12勝、先々場所が9勝。九州場所で12勝を挙げれば、三役3場所で計33勝以上という大関昇進の目安に到達する。九州場所が正式な大関とりの場所ではないが、優勝を争い、ハイレベルな星数なら、昇進へのムードも高まる。
昨年九州も大関とりの懸かる場所だったが、失敗した。秋巡業で稽古を重ね、疲労が残ったことを反省。今年は「自分の考えでやれた。試行錯誤していかないと」と、ここまでの調整は描いた通りだ。