高梨沙羅がラージヒル逆転V 夏に助走を強化!2本目に131メートル

 「ノルディックスキー・ジャンプ全日本選手権」(27日、札幌市宮の森ジャンプ競技場)

 NHK杯を兼ねてラージヒル(ヒルサイズ=HS137メートル)が行われ、昨季のワールドカップ(W杯)個人総合を制した小林陵侑(土屋ホーム)が1回目に133メートル、2回目に最長不倒の135・5メートルを飛んで合計273・5点で初優勝した。岩佐勇研(東京美装)が265・3点で2位。竹内択(チームtaku)が3位、47歳の葛西紀明(土屋ホーム)が7位だった。NHK杯のみで実施の女子は高梨沙羅(クラレ)が116・5メートル、131メートルの227・2点で制し、伊藤有希(土屋ホーム)が2位。

 1回目2位の高梨は2回目に130メートルを越え、伊藤を逆転。風の状況がめまぐるしく変わる難しい条件だったが「やるべきことをやって、あとは運に任せた。しっかり耐えて、あそこまで伸ばせた」と納得した。

 夏に助走を重点的に強化したことで「昨季よりシャープに飛び出せている」と好調の理由を分析した。それでも踏み切りの精度について「まだまだ」と述べ、冬に向けてさらなる向上を期した。

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