貴景勝、九州場所は「もう出ますよ」 稽古場も新築「寒くないからやりやすい」

 「大相撲九州場所」(11月10日初日、福岡国際センター)

 左大胸筋肉離れの重傷から再起を期す大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が29日、福岡県篠栗町の宿舎で稽古を再開した。スクワット、てっぽうなど基礎運動、若い衆のぶつかりに胸を出し汗を流した。

 まだ相撲を取る稽古を再開していないが体の仕上がりは上々。九州場所に関し「もう出ますよ」と断言した。

 先場所は12勝を挙げて1場所で大関に返り咲いた。一方で千秋楽、関脇御嶽海(出羽海)との優勝決定戦で左胸に重傷を負った。負傷後1週間は患部の周囲が紫色の内出血で覆われるなど痛々しかったがスピード回復。16日に秋巡業に途中合流し、基礎運動で下半身をじっくり作った。

 昨年初優勝した九州場所に1年ぶり大関となって凱旋。部屋近くに稽古場が新築され、今年は室内で、てっぽう柱もある。「寒くないからやりやすい。(屋外だった)去年は寒かった」と、稽古環境にも満足だ。

 「去年は背負うものがなかった。伸び伸び取っていた。今年も変なこと考えずいつも通り伸び伸び、挑戦者の気持ちでやりたい」と、意気込んだ。

 九州は16年に十両優勝、17年は11勝を挙げ2金星、殊勲賞を獲得。そして昨年の優勝と験のいい地。「自分の人生のターニングポイントになった。序ノ口で初めて番付に載って始まったのはここ。いろんなことがあった。今年も自分にとっていい分岐点になればいい。さらに上に臨めるように一生懸命やりたい」と話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス