復活へ…山県亮太が長期米国合宿に出発 ラグビー代表の“いだてん”福岡からも刺激
陸上男子100メートルの山県亮太(27)=セイコー=が1日、来季に向けた米フロリダでの合宿のため、成田空港から出発した。2年連続で同地のIMGアカデミーを拠点にする。一時帰国もあるが、トータルで5カ月近い長期合宿。「やりたいこともあるし、すごくワクワクしている」と、引き締まった表情で話した。
今季は不本意なシーズンとなった。シーズン序盤から背中の痛みに悩まされ、6月には肺気胸を発症し、日本選手権を欠場。世界選手権代表を逃した。「今年は思うようにいかないシーズンだった。その中でも色んな収穫はあった。それを2020年につなげられるようにしたい」と、前を向いた。サニブラウンが9秒97の日本記録を樹立し、小池祐貴が日本人3人目の9秒台をマーク。「やっぱりみんな高いレベルの目標に向かって頑張っている。負けてられないと思って見ていた」。胸の奥には巻き返しへ、期する思いがある。
先日、リオ五輪からの知り合いであるラグビー日本代表の福岡堅樹と食事。自国開催のW杯でチームを史上初の8強入りに貢献した同い年の“いだてん”トライゲッターから刺激をもらった。「すごいな、頑張っているなと素直に思った。陸上とはまた違ったチームスポーツの考え方も聞けて、すごく刺激になった。自分も見ている人たちが“わぁ”ってなるような活躍ができるようになりたい」と、うなずいた。