コーツ委員長、IOCの費用負担は明言避ける 五輪マラソン&競歩の移転受け言及

 小池百合子都知事(左)とジョン・コーツ委員長
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 東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府の4者協議が1日、都内で開かれ、五輪のマラソン、競歩の開催地は暑さを避ける目的で札幌市に変更することで決着した。唯一、反発していた東京都の小池百合子知事(67)が「合意なき決定だ」と移転を事実上認めた。五輪のマラソンが開催都市以外で実施されるのは史上初。

 マラソン・競歩の札幌開催に伴い、新たに発生してくる費用はだれがどのように負担するのか。会見で、IOCが負担すべきかについて問われたコーツ調整委員長は「コストがどういうものなのか、もっと把握しないといけない。今決まっているのは、東京都が負担しないこと」と話し、IOCが自ら負担することについては明言を避けた。

 また、IOCのバッハ会長が小池都知事に提案した、五輪・パラリンピック後に当初の五輪コースを使って行う「五輪セレブレーションマラソン」のイメージについても言及した。

 自らの考えと前置きした上で「知名度の高いランナー、一般的なマラソン愛好者、可能な限り多くの方々に参加していただきたい。世界の有名ランナーにも出場してもらいたい」と話した。大会形式、時期などは国際陸連、日本陸点などとも協議して詰めていくが、老若男女を問わない大規模なマラソンレースが開催されることになりそうだ。

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