フェンシング女子フルーレ19歳・辻が初優勝 鉄壁守備からのカウンター発揮
「フェンシング・全日本選手権」(2日、LINE CUBE SHIBUYA)
女子決勝(フルーレのみ準決勝も)が行われ、フルーレは19歳の辻すみれ(朝日大)が初優勝した。3連覇を狙う東晟良(日体大)を準決勝で下して勝ち上がった。サーブルは江村美咲(中大)が2連覇を果たした。3日は男子決勝が行われる。
隙を見てスッと剣を突き出した。辻は決勝残り6秒、勝利を決める15点目を奪うと左拳を握って雄たけび。準決勝では優勝候補の東を6-5で退け「自分の守備が相手の攻撃より強いと証明したかった。勝ててよかった」とはにかんだ。鉄壁の守備力を軸にカウンターで効果的に加点し、試合を支配した。
コーチをしている叔母の影響で小3から競技を始め、現在も地元岐阜県を拠点に活動する。小学生の時から高校生と一緒に練習し、今も男子選手を相手に鍛錬の日々を送っているという。「スピードには目が慣れている」と練習の成果を発揮。全日本女王の称号を手に迎える東京五輪へ「上げてきた調子をこのまま持って行きたい」と凛(りん)とした表情で語った。