19歳・村尾、ベイカー斬りV「ただ一人の敵でしかないと」
「柔道・講道館杯全日本体重別選手権」(3日、千葉ポートアリーナ)
男子90キロ級は世界選手権団体優勝メンバーの村尾三四郎(19)=東海大=が、決勝でリオデジャネイロ五輪王者のベイカー茉秋(日本中央競馬会)を下して初制覇。
大学1年生が五輪金メダリストを圧倒した。男子90キロ級決勝で、村尾が初対決となったベイカーを足技で揺さぶり、最後は内股で技あり。期待の19歳は「自分が東京五輪に出るための、ただ一人の敵でしかないと思っている。五輪優勝者だから、というのはなかった」と、怖い物知らずぶりを発揮した。
桐蔭学園高3年で出場した昨年は3位。前回大会からが東京へつながっていく戦いと踏み、今大会初優勝でGS大阪の出場につなげた。ベイカーや、世界選手権銀メダルの向翔一郎(ALSOK)らが出場する大会へ「東京五輪で優勝したい気持ちはだれにも負けない」と言い放った。