貴景勝、左大胸筋肉離れの不安払しょくの動き 舞の海氏「8番は堅い」
「大相撲九州場所」(10日初日、福岡国際センター)
左大胸筋肉離れの重傷から再起を期す大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=が6日、福岡市の追手風部屋に出稽古し、幕内大翔鵬、大栄翔(ともに追手風)を相手に計13番取って10勝3敗だった。
踏み込みから一気の押し込み、低い当たりなど動きは上々。大栄翔には激しい押し合いから押し込まれる場面もあったが、土俵際でひらりとはたき込むなど実戦の反応も申し分なかった。
先場所は12勝を挙げて1場所で大関に返り咲いた。一方で千秋楽、関脇御嶽海(出羽海)との優勝決定戦で左胸に重傷を負った。
1日の連合稽古で40日ぶりに関取衆との稽古を再開。2日に左胸の違和感を訴えたが、初日に向けしっかり仕上げてきた。
稽古を視察した元小結で相撲解説者の舞の海秀平氏は「もう少し悪いかと思っていたけど思ったよりいい。出足を見てだいぶいいなと。左は(押すのは)変わらない。外から押っつけるのは弱いけど何とかなりそう。8番(勝つの)は堅い」と、うなずいていた。