スノボ国母容疑者逮捕 腰パン騒動とは…「チッ、うるせえな」

 プロスノーボーダーで五輪出場経験もある国母和宏容疑者(31)が大麻取締法違反の疑いで厚生労働省麻薬取締部に逮捕されたことが6日、分かった。麻薬取締部が経緯などを詳しく調べている。国母容疑者は06年トリノ、10年バンクーバー五輪に連続出場。8位入賞したバンクーバー五輪では、“腰パン”で物議を醸した。全日本スキー連盟はこの騒動を機に、「日の丸を背負う自覚」をすり込ませるべく、スノボ選手にTPOを判断できる社会性を教えるなど人間力強化に取り組んだ。

 10年バンクーバー五輪での“国母騒動”“腰パン騒動”とは何だったのか。

 10年2月、当時21歳だった国母はサングラス、シャツ出し、ズボンを腰部分まで下ろしてはくスノーボーダー特有の“腰パン”姿で登場。全日本スキー連盟や、JOCに抗議が殺到した。

 入村式参加自粛の処分となったが、その直後の会見で服装問題を問われ、国母は「反省してま~す」と語尾を伸ばし発言。また、テレビ局のマイクに舌打ちや「チッ、うるせえな」というつぶやきが拾われ、火に油を注いだ。

 事態を重く見た全日本スキー連盟は、国母の出場辞退も検討したが、選手団の橋本聖子団長の「反省している。チャンスを与えたい」という“男気裁定”により、出場が決定。開会式当日に橋本団長と並んで謝罪会見を行った。競技では8位に入賞。「まあ、ここまでこれたのは、自分の持ってる気持ちを曲げないで、これた」「自分のスタイルを最後まで貫けたのはよかった」と“自分のスタイル”を強調し、満足げに振り返った。

 ※JOCの国際大会における服装規定では「日本選手団に認定された者はその自覚と誇りを持って、選手団公式服装を着用しなければならない」と記載されている。

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