札幌開催が決まった2020年東京五輪のマラソンを巡り、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は8日、大会最終日の8月9日からの前倒し案が出ている男子の日程を変更しない可能性があると明かした。札幌市視察後に記者団の取材に応じた。7日に森喜朗会長が日程を早める方針を示したが、その後に国際オリンピック委員会(IOC)から最終日実施を模索するよう促されたとし、慎重な姿勢に転じた。
花形の男子を通例にならって最終日実施の場合、レース後に東京での閉会式に参加できるよう選手を運ぶ必要があるが、ドーピング検査の時間確保が難しい。IOCは、この問題を解決できないか検討を求めた。