五輪マラソン、チケット払い戻しへ 希望者に対応も課題山積み 組織委が発表

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は8日、男女マラソンの札幌開催決定を受け、5月に実施した1次販売での同種目のチケット購入者が払い戻しを希望する場合、対応する方針を明らかにした。返金の時期は来春までをメドにしている。マラソンのチケットは男女でセッションが異なっていることなどから、今後詰めていく払い戻しの具体案については頭を悩ませることになりそうだ。

 組織委が希望者に対するマラソンのチケット払い戻しに踏み切る。もっとも、札幌は会場やコースはもとより、観客席の有無も未定。13日開始のチケット2次販売から男女マラソンを除外した。

 払い戻しの準備には数カ月を要するといい、メドは来春まで。希望者からさまざまな要望が想定されることもあり、具体的な対応策は今後詰めていくという。

 要望は男女のマラソンで異なることが予想される。マラソンのみのセッションとなっている男子に対し、女子は陸上の他の種目を組み合わせて販売。女子の場合『マラソンがないなら払い戻したい』『その他の種目だけでも見たい』などの要望が想定される。女子マラソンに関わる部分の払い戻しをどう扱うのか、検討を強いられそうだ。

 一方、チケット購入者ですでにホテル代や交通費が派生しているケースもある。組織委は公式パートナーの旅行会社がパッケージとして販売しているツアーについて、対応を検討するとした。

 組織委の鈴木秀紀マーケティング局次長は「札幌なら行けないというお客さまも当然いる。そういうニーズも含めて、お客さまの立場に寄り添った形でどういうことができるか具体的に詰めていきたい」と、誠意ある対応を示した。混迷をきわめた札幌開催は、チケット対応にも波及している。

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