1横綱2大関2関脇…関脇以上総崩れ 1949年夏場所以降、史上2度目
「大相撲九州場所・2日目」(11日、福岡国際センター)
新小結の朝乃山が大関貴景勝を上手出し投げで破り、三役以上で唯一の2連勝を決めた。この日は1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、2度目となる出場した関脇以上が総崩れする大波乱。前回は今年の夏場所11日目で、この場所で朝乃山は初優勝を飾った。
出場した関脇以上が総崩れした。前回の夏場所での4人(1横綱、2大関、1関脇)を上回る最多の5人(1横綱、2大関、2関脇)。さらにこの日は大関豪栄道が休場で不戦敗となっており、大荒れの1日となった。
まずハイレベルな成績を残して一気の大関昇進を狙う関脇御嶽海が小結北勝富士に苦杯をなめた。10勝で大関返り咲きが可能な関脇栃ノ心は妙義龍に引き落とされて2連敗。大関陣は貴景勝が敗れると、高安も負の連鎖に飲まれ、小結阿炎に一方的に押し出された。
結びでも一人横綱の白鵬が波乱の流れを食い止められない。立ち合いで圧力負けして平幕大栄翔に一方的に押し出され、通算23個目の金星を配給した。痛い初黒星を喫した御嶽海は「前に出てたし自分の相撲だった。悪い相撲じゃない」と切り替えた。白鵬は「(引いたとき)相手が落ちたと思った。もったいない。(立ち合い)ちょっと受けた感じだった」と悔しがった。