東京五輪・パラでのビクトリーブーケのデザイン決定 被災地産の花が中心
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、メダリストに授与する副賞のビクトリーブーケのデザインが決定したと発表した。東日本大震災で被災した地域で育てられた花が中心となっている。
オリンピックで使用予定の花はトルコギキョウ(福島県産)、ヒマワリ(宮城県産)、リンドウ(岩手県産)、ナルコラン(福島県産)、ハラン(東京都産)。パラリンピックはトルコギキョウ(福島県産)、バラ(宮城県産)、リンドウ(岩手県産)、ハラン(東京都産)。
メダリストの手元に残り、家族らと記憶を共有できるようにと、五輪のマスコット「ミライトワ」、パラリンピックのマスコット「ソメイティ」のぬいぐるみをそれぞれに取り付ける。五輪とパラリンピックと合わせて約5000個が用意される。
メダリストへの副賞としてビクトリーブーケが贈られるのは3大会ぶり。14年ソチ冬季五輪までは基本的にブーケだったが、16年リオデジャネイロ夏季五輪は木製の記念品、18年平昌冬季五輪は会場ではマスコットを、街中のセレモニー会場ではオブジェを渡した。
都内で会見した日本花き振興協議会の磯村信夫会長は「東日本大震災に際して、世界の皆さまからいただいた温かい心遣いに対して、ここまで復興が進んだ、ということをお示しし、感謝の気持ちを伝えるとともに、被災地の皆さまへの励ましの一助になれば、と思っている」と語った。