まさか小平500メートル連勝23でストップ 4季ぶりのW杯V逸
「スピードスケート・W杯」(16日、ミンスク)
女子500メートルで小平奈緒(33)=相沢病院=は38秒17で3位にとどまり、W杯での500メートルの連勝が23で止まった。男子1000メートルはトマス・クロル(オランダ)が制し、山田将矢(日本電産サンキョー)は6位、新浜立也(高崎健康福祉大職)は19位だった。女子1500メートルの高木美帆(日体大助手)は6位だった。
W杯のシーズン初戦で小平が不覚を取った。500メートルで世界をリードするスプリンターが、W杯で優勝を逃すのは実に4季ぶりだ。「勝つときがあれば、負けるときもあるのが勝負。不運が重なってしまった」と淡々と受け止めた。
この日は珍しく格下のBクラスで1500メートルに出場し、難なく1位に。約2時間半後に臨んだ“本番”の500メートルでは同走のヘルツォーク(オーストリア)が2度のフライングで失格。競い合うことのできない1人滑走で不本意な結果に終わったが「逆境に立たされたときにどうするか。思考を巡らせるいい機会になった」と前向きに捉える余裕を見せた。
今年2月の世界距離別選手権で国内外の連勝記録が37でストップ。今回はW杯の連勝が23で止まったが「数字は自分で気にしていたものではない。たまたま連続で勝てて、周りに楽しんでもらえたと思う」。表彰台では穏やかな表情で銅メダルを受け取った。つまずいても引きずることなく、照準を合わせるシーズン後半に向けて滑り続ける。